庭遊び研究家の新田です!

 

 

大自然の中に出かけて、
『やっぱり緑っていいよなぁ~』
と思い、近所の植木屋さんに頼んで庭に樹を植えてもらうと・・・

なにかが違う。

 

大自然の中で見る緑と、植木屋さんが植える緑。
どっちも同じ緑なのに、何がちがうんだろう。

 

私なりに簡潔にまとめて答えると、

植木屋さんの植える樹は優等生。
樹形も整えられ、雑草やほかの植物との駆け引きもない場所で育てられたきれいな樹。
確かに同じ緑ですが、大自然の中で見かける樹と比べると圧倒的にインパクトに欠けます。

 

一方、大自然の中で見かける樹は、弱肉強食の世界を生き延びてきたサバイバー = ランボー みたいな樹(余計わかりにくいか!!)
たくましい幹、
少しでも日を浴びるため太陽に向かっていびつに伸びた枝、
のり面にも負けない頑丈な足元(根張り)
そして他の植物と闘いながらも共存している自然のバランス・・・

 

こういう緑のことを、よく雑木林と言ったりします。
雑木風の庭という言葉もありますが、雑木がすてきなのは、植木屋さんが植えていくきれいな樹にはない、自然のダイナミックな躍動があるからにほかなりません。
山採れの樹といって、わざわざ山から好みの樹を採ってくる強者もいます(管理者の許可がいるのは言うまでもありませんが)

 

私が個人的にステキだなぁと感じるのはやっぱり軽井沢。
ここの雑木はいつまで眺めてても飽きません。

 

庭に緑を作るなら、ちょっとこういう視点で見てみるのも面白いですよ。